兵庫県の南西部、姫路市から約18km、播磨灘の沖合に大小44の島々から構成される家島 諸島。その中で人の住んでいる島は、家島、坊勢島、男鹿島、西島の4島で約6,000人が暮ら しています。瀬戸内海国立公園にも指定されており、古くから瀬戸内航海の風待ち潮待ち の要所として多くの旅人が訪れています。
その風光明媚な景観は、万葉の時代から、いくつもの和歌として詠まれてきました。島の名前の由来は、神武天皇が東征の折、嵐に見舞われてこの島に避難をしてきた際に「まるで家にいるように静かだ」と言われたころから、家島という名前が付いたといわれています。
家島諸島の交通の基本は島から島へ船を乗り継いでゆく、いわゆる“アイランド・ホッピング”波穏やかな瀬戸内を船で渡る旅は旅情たっぷりです。
もうひとつ、“島”ならではの楽しみは、瀬戸内海の採れたての魚介が味わえる海鮮グルメです。複雑な海岸線にかこまれた島周辺は、全国でも有数の漁獲高を誇る魚の格好の棲家で、タイやタコ、アジなど、年中多くの魚介が上がります。特に晩秋から冬場にシーズンを迎える家島産ワタリガニや坊勢島産サバは最高の味と定評です。
観光の中心は、菅原道真ゆかりの家島神社のある「家島」と、悲話が伝わる弁天島がある「坊勢島」です。 旅館や民宿もこの2島に集中しています。砕石によって風変わりな地形となっている「男鹿島」は海水浴&釣り、「西島」はキャンプやアウトドアが楽しめます。
姫路港よりわずか30分の家島諸島へぜひ、足を伸ばしてみてください。
家島の中でも、十指に数えられる景色の良いところをご紹介します。
南波国へ行った主の帰りを待つ大亀が、 いつしか石になってしまったと伝わる石 です。100 回頭を撫でると願い事が叶う かもしれません。
南家島神社は家島諸島・播磨灘の総鎮守であり「延喜式」神名帳には、揖保郡七座の一つで「家嶋神社名神大」として記されており、同書臨時祭の明神際二百八十五座の中にも、その名前を見ることができます。
家島には平地が少なく、多くの家がひし めき合って建っているため、多くの路地、 路地裏が点在します。それは、人々の生 活の一部でもあり、その道を歩けば、通 路には、生活用品の姿や昔ながらの井戸、 現役で水を吐き出す、ガシャガシャポン プの姿をみることができます。
家島では五月中旬から約 1 ヶ月間、家島 神社周辺の道や竹藪、その他十カ所程度 の場所で、夜になると、ヒメボタルの姿 を見ることができます。オスで一週間、 メスで約二日程度と言われるその命の中 で、幻想的な光が、光っては消えていき ます。
家島で各種マリンスポーツを楽しむなら、「姫路市家島 B&G 海洋センター」 体育館、温水プール、グランド、テニス コートなどを有する総合スポーツ施設です。また、併設する艇庫では、ヨット、ウインドサーフィン、カヌーなどを体験 することができます。
坊勢漁港(奈座地区)の海から突き出した小島は、弁天島、別名神権(じんごん)さ んと呼ばれています。海神、竜神、弁財天が祀られていて、1 月 4 日には、神海祭 ( 神権祭り) が行われています。
家島の中で最も漁業の盛んな島は坊勢島で、漁獲高は兵庫県で上位。全国でも有数の漁獲高となっています。家島本島の次に人口が多く、住民の多くが漁業にかかわっています。町の至る所で、漁船の姿を見かける事ができます。
島諸島の中で、最も大きい島、西島。 その中にある「兵庫県立いえしま自然体験センター」。ロッジやテントで宿泊できる他、カヌーやカヤックなどの海洋ス ポーツ、海水浴などを楽しむことができ ます。
男鹿島の港を降りて、すぐの場所にある、 立ノ浜海水浴場。澄んだ海と白い砂浜を求めて、夏には多くの海水浴客で賑います。また、島の東側には青井ノ浜海水浴場もあります。
島の魅力を詰め込んだ、家島ビギナーコース。主要産業の「採石」というキーワードをもとに、都会とは違った島暮らしをガイドが案内します。青い空と青い海に包まれた、のんびり、ゆったりとした島の時間を体感してみてくださいね。
家島散策は、陸地だけではありません。経験豊富なインストラクター のもと、いえしまコンシェルジュが海を案内します。安定感のある扱 いやすいカヌーを使用し、丁寧な指導を受けられるので、初心者で も気軽に参加OK。家島の海と遊びましょう!
海運業が盛んな真浦は、海にまつわる独特な風景が広がる地区。海運業の背景や由来などを、ガイドがお話しながら案内します。また、島のお店が集中しているのもこのエリア。路地を歩いて、家島の普段の暮らしを覗いてみませんか?
家島諸島は、小さな島も含めると四十四(しあわせ)の島からできています。海上タクシーで小さな島々の間を回る島巡りで、家島の魅力をもっと感じてみませんか? 島・海・空が織り成すパノラマの世界で新しい発見があるはずです。
宮地区は、真浦地区とは違った島らしい風景が楽しめる漁師町。波と遊ぶように漁船が停泊する様子は癒しの光景です。また、神聖な原生林の中にある「家島神社」にも参拝します。波音と鳥の鳴き声のハーモニーに、心も解き放たれるはず。
底引き網漁とは、海底に網を沈め て、船を走らせ網を引き、魚を獲 る漁法。熟練の漁師の合図で網を 引き揚げると、ずっしりとした重い 手ごたえが。「どんな魚が獲れたのかな?」というワクワク感も、こ の体験ならではの楽しみです。漁 業体験のあとは獲れた魚で島ご はんをどうぞ!
真浦地区・宮地区のだんじり船による獅子舞奉納が行なわれる家島神社の祭りです。
真浦地区・宮地区のだんじり船による獅子舞奉納が行なわれる家島神社の祭りです。
真浦地区・宮地区のだんじり船による獅子舞奉納が行なわれる家島神社の祭りです。
坊勢島、男鹿島、家島本島の順番で行なわれます。 観光島巡りも。
家島本島の真浦地区、宮地区で、夜 7 時頃から深夜まで行われます。
1 艇 20人のこぎ手によるレースが坊勢島で毎年開催されます。
2 台の屋台が練り合います。 家島本島、真浦地区は真浦神社、宮地区は 宮浦神社、坊勢島は恵美酒神社のお祭りに なります。
男鹿島から家島本島・清水の浜海水浴場 までの3.2km を泳いで渡る大会です。
播磨灘の海流で育ったえびの旨さをまるごと凝縮。噛みしめるたびに風味が口いっぱいに広がる、家島の自慢の味です。
島内の半分以上のシェアを持つと言われる、富士大醤油の濃口醤油。海の幸の美味しさも、一層引き立ちます。
冬の間、海に海苔網を張り出して丁寧に育てた家島漁協と坊勢漁協の海苔。磯の豊かな香りが、家島の自然を思わせます。
家島特産の海苔を鍋で優しく炊き上げました。無添加無着色で、海苔本来の味と香りが楽しめます。
家島の海水を使って、平釜でじっくりと煮詰めて作られた、瀬戸内の海のミネラルをたっぷり含んだヤマニ水産の自然海塩と、島の実工房の、可愛い木の実の手作 りジャム。
家島高校と地元の漁協などが共同で島に 伝わる家庭料理を「えびカレー」として商品 化。地元産の小エビをふんだんに使い、家 島らしさが詰まったカレーです。
家島といえば 、やっぱり新鮮な魚!瀬戸内海一とも言われる漁獲高を誇る家島諸島は 、獲れ獲れピチピチの魚介類の宝庫です。
家島でしか食べられない本格島ごはんをどうぞ。
1. 大立旅館
TEL.079-325-0248
2. 焼肉・炉端でみせ
TEL.079-325-1206
3. 富士大醤油(株)家島出張所
TEL.079-325-0144
4. 水田鮮魚店
TEL.079-325-2841
5. 料理旅館 おかべ
TEL.079-325-0340
6. 味恋Ⅱ
TEL.079-325-2650
7. かわさき
TEL.079-325-0177
8. アイランドハウスいえしま荘
TEL.079-325-2882
9. 姫路市家島B&G海洋センター
TEL.079-325-1000
家島港ふれあいプラザ レンタサイクルや電気三輪自動車貸し出しやお土 産、定期船乗船券 販 売 他、島 観光情報もここでチェックできます。
島チャリ 電動アシスト自転車にのれば、坂道の多い島内も楽に移動が可能です。潮風を感じながら海沿いを走るもよし。豊かな自然を前に、山道を走るもよし。楽しい島旅の相棒として、ぜひ活用してください。
【時間・料金:電動アシスト自転車】
家島観光事業組合(家島)
1時間以内:1,000円、 3時間以内:1,200円、 5時間以内:1,500円
輝観光(坊勢島)
1日 :1,500円(7:40~17:00)
普通自転車(高福ライナー(家島))
1日 :600円
家島コミュニティバス 島内を走る家島唯一のバスとして、島で暮らす人の足としても大活躍。真浦・宮ルートの2つのルートがあり、各13箇所の停留所に停車します。平日は16便が運行しているので、目的地へ急ぎたいときにも便利。※停留所・時刻表については下記お問い合わせ先まで
【運行】
月〜土曜日(日祝運休)
※土曜日の運行は6〜9月の4ヶ月(午前中のみ)に限ります。
【料金】
1回100円 ※小学生は50 円、未就学児は無料。但し保護者同伴に限る
姫路バイパス「中地インター」下車。
南に向かって、そのまま道なりに進むと姫路港が見えます。家島諸島には、車でそのまま乗り入れることはできません。
姫路港周辺の駐車場をご利用ください。